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医情報学科

太田 哲男

職 名教授
主要担当科目(学部)医情報実験、医工・医情報学概論、化学、生化学、生物情報概論、生物情報Ⅰ・Ⅱ
主要担当科目(大学院)生体情報学特論、有機合成特論、有機反応特論、生物情報学深論
太田 哲男 教授

プロフィール

学生時代から化学、特に有機化学の分野で過ごしてきました。2008年より生命医科学部の教授となりました。生命と化学の係りを深く理解できるように研究を進めたいと思っています。

研究テーマ

  • 生理活性化合物の効率的合成法の開発
  • 人工酵素の開発
  • 生体に適合する有機材料の開発

研究の概要

化学は生命を理解する上で基礎となる分野です。生体内物質は化学物質であり、生体内で起こっている反応は化学反応です。そこで、“生体内の化学”を中心に研究を進めます。具体的には、①生体内の情報伝達物質や類似の機能を有する生理活性化合物の作用の解明、合成法の開発や微量分析法の確立、②生体内で行われる化学反応(酵素反応)の解明と応用などを行います。

研究内容

受験生・在学生へのメッセージ

生体は色々な無機物、有機物から出来ています。そのような化合物を理解していくことで、生命の謎を明らかにする基礎ができてきます。化学の出番です。一緒に生命の謎解きに立ち向かいましょう。

大江 洋平

職 名准教授
主要担当科目(学部)医情報実験、化学、プログラミングⅠ
大江 洋平 助教

プロフィール

1976年、大阪府に生まれる。2000年3月、同志社大学工学部機能分子工学科卒業。同年4月から、一年間の同志社大学工学部機能分子工学科研究補助員を経て、2003年3月、同志社大学大学院工業化学専攻博士課程(前期課程)同課程修了。2006年3月、同志社大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程(後期課程)修了し、博士(工学)の学位を得る。2006年4月、大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所にて博士研究員(IMSフェロー)の職に着任し、現職。2008年4月、同志社大学生命医科学部医情報学科に着任。専門:有機合成化学、有機金属化学。所属:日本化学会。

研究テーマ

生理活性物質の合成を容易にする新規反応の開発

研究の概要

生理活性物質は医薬品の有効成分やホルモンあるいは神経伝達物質のように、生体を健康に保ったり、言葉を持たない生体同士がコミュニケーションを取り合う上で重要な化合物です。その重要性ゆえに様々な生理活性化合物の人工的な安定供給が望まれていますが、数多の化学反応が知られている現代においてもそれらを効率良く合成することは必ずしも容易ではありません。そこで、本研究では生理活性化合物の鍵となる構造を容易に構築できるような新規触媒反応および新規合成手法の開発に取り組んでいきます。

受験生・在学生へのメッセージ

大学での勉強は、「好奇心」が第一にあると思います。もし、受験生の皆さんの好奇心が生命医科学部の研究内容や学部理念に少しでもくすぐられるのであれば、本学部で医学と工学の学際領域の最先端をぜひ我々と共に体感しましょう。そして、在学期間内に同志社で学んだことを最大限に活かせる自分にできる社会貢献のあり方を見つけられるような、実りある大学生活を送って下さい。私も本学部の一スタッフとして、学生の皆さんが充実した学生生活を送れるように惜しみない助力をしていきたいと思います。

渡辺 好章

職 名教授
主要担当科目(学部)医工・医情報学概論、エレクトロニクスⅠ・Ⅱ、ディジタル信号処理、特別演習実習
主要担当科目(大学院)生体計測特論、生体計測深論
渡辺 好章 教授

プロフィール

1949年静岡に生まれる。
1974年同志社大学大学院工学研究科電気工学専攻修了。
1981年同志社大学工学部助手、講師、助教授を経て1992年教授。
2008年同志社大学生命医科学部教授。工学博士。
文部科学省知的クラスター創成事業けいはんなクラスター「ヒューマン・エル キューブ」研究統括、文部科学省現代的ニーズ取組み支援プログラム(現代 GP)「プロジェクト主義教育による人材育成」取り組み責任者等を担当

研究テーマ

超音波エレクトロニクス、非線形音響学、生物ソナー等の超音波あるいは音に 関する技術課題

研究の概要

医療技術におけるキーテクノロジーである超音波エレクトロニクスは、生体情報を計測する手法として用いられると同時に、診断機器や治療技術へと多様に応用されています。例えば超音波診断装置は、医療現場において体内を手軽に「診る」ことのできる機器としてよく知られています。ここで、造影剤としてマイクロカプセルを血管中に注入して超音波撮像を行うと、ハーモニックイメ ージングと呼ばれる高解像度の診断画像を得ることができます。さらには、マイクロカプセルに薬を含有させて注入し、体内での動きを超音波で制御することによって特定患部のみに薬物を投与するDDS(Drug Delivery System)への展開も期待できます。研究課題は、このような音響波動の生体への作 用の基礎的検討ならびに応用展開に関する内容が主となります。参考文献:渡辺 好章”非線形音響と超音波エレクトロ二クス”、応用物理 第76巻7号、 pp.741-750(2007)

研究内容

受験生・在学生へのメッセージ

新しい現象発見から始まり、現象の定性理解から定量化さらには定式化へと研究は進みます。これらの過程では、すべてにおいて徹底的に「考える」という行動の継続が重要となります。各自が興味ある内容に取り組み、考え続けることによる研究展開の楽しさを身につけてほしいと思います。

秋山 いわき

職 名教授
主要担当科目(学部)エレクトロニクスⅠ・Ⅱ、医情報実験、電子計測、特別演習実習
主要担当科目(大学院)医用画像システム特論
秋山 いわき 教授

プロフィール

1960年東京都生まれ。1987年慶應義塾大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了。超音波の非線形現象を用いた生体組織のイメージングに関する研究で工学博士を取得。湘南工科大学工学部講師、助教授、教授を経て、2012年から現職。この間、医用超音波イメージングの研究やレスキューレーダーの研究を行う。1993-4年カリフォルニア大学サンタバーバラ校において地中レーダーの研究を行う。現在、同志社大学超音波医科学研究センター・センター長を兼任。2005年日本超音波医学会松尾賞を受賞。アジア超音波医学生物学連合Vice-President。日本超音波医学会理事。著書にアコースティックイメージング(共著、コロナ社)。趣味はフルート演奏。

研究テーマ

  • 医療における超音波診断の安全性の確立
  • 超音波による生体組織の熱的特性のイメージング
  • 生体組織のかたさ測定精度の向上
  • MRI同時撮像超音波イメージングの開発

研究の概要

  • 医療における超音波診断の安全性の確立
臨床診断の分野では、超音波による画像診断が広く普及している。その理由は、超音波による生体への影響が極めて低い点にある。しかし、超音波エネルギーが大きくなれば、温度上昇(やけど)や組織損傷(出血)などの生体作用が生じる。このような生体への影響を明らかにして、高い安全性を引き続き維持しながら超音波診断を行うことが重要である。

  • 超音波による生体組織の熱的特性のイメージング
生体内部を超音波で観察する腫瘍の有無や組織構造の変化を早期に発見できる。特に、腫瘍の良悪性判別や肝硬変等のびまん性疾患等の診断率を向上させる技術は今後期待される分野である。本研究は、生体組織のもつ体積熱容量の違いを断層画像として映像化することによって、これらの診断に必要な情報を提供しようとするものである。

  • 生体組織のかたさ測定精度の向上
従来、「触診」は病気や疾患の診断に重要な情報を提供している。肝臓等の生体深部における「触診」を手で触るかわりに超音波で行うことができる。組織のかたさ情報の分布を断層画像として映像化する技術が実用化され、エラストグラフィと呼ばれている。本研究では、エラストグラフィの精度向上を目指している。

  • MRI同時撮像超音波イメージングの開発
MRI (Magnetic Resonance Imaging)は超音波とともに、放射線被曝のない画像診断技術として位置づけられている。しかし、MRIは強い磁場環境で使用されるため、両者を同時に撮像することは難しかった。我々は、同時撮像可能な超音波イメージング装置を開発中であり、撮像された両者の画像情報を用いた新しい画像診断技術として確立することを目指している。

受験生・在学生へのメッセージ

日本では医療技術の発展によって多くの病気が克服されていますが、世界中にはまだ病気で苦しんでいる人たちが多くいます。その人たちの病気を早期に診断して、治療することはとても大切なことです。超音波診断技術は苦痛がなく、簡便かつ安全に身体の中を観察できる唯一の医療技術であり、日本で生まれた技術です。皆さんと一緒にこの分野で研究していくことを楽しみにしています。

松島 正知

職 名助教
主要担当科目(学部)微分積分学Ⅰ・Ⅱ、フーリエ・ラプラス解析、応用数理Ⅰ、基礎数理統計学、応用数理統計学
松島正知

プロフィール

長崎県島原市生まれ。幼少期、噴火前の雲仙普賢岳が印象的な港町で育つ。少年期、潮の香りが全くしない古墳だらけの奈良で過ごす。京都への憧れから、高校は京都市内の生徒の自主性を尊重してくれる学校へ2時間かけて通学する。祖父の予科練時代の話に影響を受け、自分もパイロットに憧れ防衛大学校に入校するが、訓練中の事故で入院することになり、それが元で退校することになる。その後、奈良の実家から最も近い大学であった同志社大学工学部電気工学科に入学する。しかし、大学生活が半分過ぎても、将来、電気系の業界で働く自分が全く想像できず、理論系の研究職を目指すことを考えるようになる。そこで、研究室配属で数学系の研究室である応用数学研究室を選択する。その後、同志社大学大学院工学研究科数理環境科学専攻博士課程(前期課程)を経て、同志社大学大学院生命医科学研究科医工学・医情報学専攻博士課程(後期課程)に進学し、博士(工学)の学位を得る。2013年9月~2015年3月、iPS研究所増殖分化機構研究部門で技術補佐員として勤務。2015年4月、同志社大学生命医科学部医情報学科に着任。

研究テーマ

・非線形な波動現象の数学的研究。
・生命・自然・社会現象を数理モデルによって解析する研究。
・巨大波の発生メカニズムの研究。
・統計学に基づくデータ解析の研究。

研究の概要

数学の研究は、高校までに学習してきた数学とは異なります。高校までの数学は、決まった答えがすでにあり、その一つの答えを求めることを目的としています。しかし、数学の研究には決まった一つの答えはありません。研究している人それぞれに独自の視点があり、自分で問題を設定し、自分でその答えを導きます。少々自己満足的なところはありますが、私はこの自己満足的なところに数学の魅力を感じています。また、研究内容を大きく変えることができるというのも数学の魅力です。研究分野は多岐に渡り、なんでも研究対象になる可能性があります。私は、生命・自然・社会現象について数学を使って解析することに主な興味を持っています。数学の研究には、実験機材は入りません。必要なのは、執筆と計算を助けてくれるペン・ノート・PCくらいです。極端な話、考える頭一つあればどこでも数学の研究はできます。これも数学を研究することの魅力ですね。

受験生・在学生へのメッセージ

失敗を恐れず、何でも挑戦してみましょう。失敗することは、悪いことではありません。私も毎日失敗ばかりです。失敗することでいろいろなことを経験し学ぶことができ、自分の成長を感じることができます。失敗すべてがその先の大きな成功に繋がります。そう考えれば、失敗と友達になれて、人生が楽しいです。

飛龍 志津子

職 名教授
主要担当科目(学部)医情報実験、エレクトロニクスⅠ・Ⅱ、電子回路
主要担当科目(大学院)生物センシング工学特論
飛龍 志津子 助教

プロフィール

京都出身。同志社女子中学校、高等学校卒業。同志社大学大学院工学研究科(電気工学専攻)修了後、日本アイ・ビー・エム株式会社に入社。2003年同志社大学大学院工学研究科博士後期過程に入学、コウモリの生物ソナーに関する研究を始める。博士(工学)。2008年より同志社大学生命医科学部助教、2012年より同志社大学生命医科学部准教授。東京大学生産技術研究所研究員、2014年よりJSTさきがけ研究員。

研究テーマ

生物音響工学、コウモリの生物ソナー機構の解明とその工学的応用

研究の概要

生き物が持つ様々な機能や能力には、未来のテクノロジーにつながるユニークなアイデアがたくさん秘められています。たとえばコウモリは私たちヒトには聞くことのできない「超音波」を使って、周囲の状況や餌となる小さな虫を検知できる高度な「ソナー」の能力を持っています。現在のところ、私たちヒトが持つどんなに高性能なコンピューターやアイデアを駆使しても、スピードや効率面などすべての点においてコウモリの「超」能力を模擬することはできません。そこで彼らの「超」能力を解明し、ロボットや医療技術など、これからのエンジニアリングを支える「センシング技術」への応用を目指しています。

受験生・在学生へのメッセージ

コウモリを見ていると、どうしてこんな小さな脳で、私たちの技術では真似のできないことをやってのけるのだろうと、心から不思議に思います。生き物を理解するためには、幅広い知識と柔軟な視点はもちろんですが、わからないことを楽しむ気持ちを持って、根気強く彼らの声に耳を傾けることも大切です。ぜひ勉強や研究する楽しさを、同志社大学で思う存分に味わってくださいね。

小林 耕太

職 名准教授
主要担当科目(学部)医情報実験、プログラミングⅠ・Ⅱ、神経機能計測
小林耕太 助教

プロフィール

1975年 神奈川県川崎市出身。
2003年 千葉大学大学院自然科学研究科岡ノ谷研究室(現理研BSI)において博士号取得。
同研究室では鳥類(鳴禽類)が歌を認識および歌をうたうために必要とする神経メカニズムの研究をおこなった。
2004年より米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校生理科学部 Walter Metzner研究室に所属。
哺乳類(キクガシラコウモリ)を対象とした聴覚‐発声統合の研究をおこなう。2008年より同志社大学生命医科学部助教。

研究テーマ

神経行動学 特に聴覚、発声、ならびに聴覚-発声統合の神経メカニズム

研究の概要

聴感覚、発声制御ならびに聴覚が発声に影響を与える(聴覚発声統合の)神経メカニズムを研究します。
研究手法としては、神経行動学を中心とします。神経行動学では、ヒトも含めて動物が行う認知、および行動の神経メカニズムを解明することを目的とします。その一例として、聴覚が進化的に極めて発達したコウモリを研究対象とすることで、音声認知の神経機構の解明を目指します。動物を対象とするので、ヒトを対象としては困難な研究手法を採用することができます。それにより行動を支配する神経ネットワークを明らかにできれば、そのアルゴリズムを医工学に応用することも可能です。

受験生・在学生へのメッセージ

みなさんが目指すものが、同志社大学生命医科学部では見つかるはずです。私も、みなさんと一緒に学び探求できることを楽しみにしています。

廣安 知之

職 名教授
主要担当科目(学部)情報処理工学、プログラミングⅠ・Ⅱ、医情報実験、医用情報処理
主要担当科目(大学院)医療情報学特論
廣安知之 教授

プロフィール

大学院では、コンピュータを使った機械設計の方法に関する研究に従事しました。インターネットが日本でも利用され始めた頃で、学内のネットワークの立ち上げ、インターネット革命に直面しました。Linuxを始めとするオープンソースの盛り上がりにも出会いました。米国で修士号を取得しました。いろいろな面での日本と米国の違いや日本の良さを知りました。その後、同志社大学にて教育と研究に従事しています。力を入れたのが生物の遺伝と進化を模擬した進化的計算手法の開発と、PCクラスタと呼ばれる並列計算機の開発です。2003年にはこのPCクラスタと呼ばれる型の計算機で日本一のものを作ることができました。また、進化計算に関する議論を行う学会も設立することができました。現在は、下記にあるような研究テーマと生命医科学部の教育に力を注いでいます。生命医科学はこれからますます発展する分野であり、重要な領域です。

研究テーマ

高度で知的な医療・医用システムの開発

研究の概要

Information Communication Technology(ICT、情報通信技術)やArtificial Intelligence(AI、人工知能)は、今後ますます進歩し私たちの生活を変えて行きます。私の研究では、種々のセンサーで取得した生体情報を新しいICTとAIでうまく処理することで、高度で知的な医療・医用システムを開発します。脳機能情報をリハビリテーションやウェルネス、心の発達、赤ちゃんの発達などに利用します。視線や脈拍、脳機能情報などを統合して自動車の自動運転のために活用します。内視鏡診断装置から得られた画像から癌などの病変部位を抽出します。また、研究を行うことで、最新のICTとAIの動向を知り、知識を蓄え、技術を身につけることに留意しています。さらに、これからは組織にそして個人にイノベーションを導入することが重要になります。自分で問題発見をし、解決することを重視します。学外の人との交流の機会を増やし、国際会議などにも積極的に参加できる環境を準備しています。

研究内容

受験生・在学生へのメッセージ

医療情報の分野の勉強を同志社大学で行うメリットはたくさんありますが、ここでは2つのメリットを紹介します。一つめは美しいキャンパスです。一度、京田辺キャンパスに来てみればわかりますが、緑が多く、レンガ造りの美しいキャンパスです。感受性豊かな時期に美しいキャンパスで学ぶことは実は非常に重要なことです。二つめは医療情報分野では、倫理の問題が大きな問題であり、良心教育を大きな柱としている同志社大学はそれを学ぶのに大いに適した場所です。 これ以外にも大学が京都にあること、個人の自由を重んじる校風や良い仲間ができること、多様なプログラムがあることなど多くの利点があります。是非、同志社大学でいっしょに楽しくすごしましょう。

日和 悟

職 名助教
主要担当科目(学部)プログラミングⅠ、情報処理工学、医情報実験Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
日和 悟 助教

プロフィール

2007年 同志社大学大学院工学研究科 知識工学専攻 博士課程(前期課程)修了後、松下電器産業株式会社(現 パナソニック株式会社)に入社。自動車向け電子部品(キャパシタ、スイッチング電源、二次電池用センサ)の設計シミュレーション/数理モデル化、デバイス制御技術の開発に従事。2012年、同志社大学大学院生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(後期課程)に入学、社外活動として製品設計のための最適化と設計データ分析技術の研究を行い、2015年 博士(工学)を取得。同年9月 パナソニック株式会社を退社し、同年10月より同志社大学生命医科学部医情報学科助教に着任。

研究テーマ

情報処理と人工知能技術を駆使した脳機能の解明

研究の概要

fMRIやfNIRSなどの脳機能計測装置の登場により、脳活動を非侵襲で計測し、可視化することが可能になりました。私の研究では、これらの脳機能イメージング装置から得られる脳活動データを、人工知能技術(最適化、機械学習、データマイニング等)を駆使して定量的に分析し、脳科学の理論と照らし合わせながら、脳の各部位の機能や相互関係、ヒトの行動と脳活動の関係を明らかにしていきます。

受験生・学生のみなさんに

人生を生きていく上で、一人でできることはそう多くありません。学生の皆さんには、信頼できる仲間の作り方を学んで欲しいと思います。やり方は人それぞれ。サークル、アルバイトも一つの手段ですが、せっかく大学に来たのですから研究活動にも励みましょう。時間を忘れて議論し、悩み、納得するまで疑問を突き詰め、その向こうにある喜びを仲間と分かち合いましょう。

吉川 研一

職 名教授
主要担当科目(学部)物理学基礎、物理学Ⅰ、医情報実験、特別演習実習、電磁気学、生物物理学
主要担当科目(大学院)生物物理学特論
吉川 研一 教授

プロフィール

兵庫県宝塚の下町育ち。京都大学工学部卒、大学院時代は量子化学・核磁気共鳴(NMR)などの研究。1976年より徳島大学教養部講師。NMRを用いた病態解析や、薬物作用の分子論的研究とともに、非平衡条件でのリズムやパターンの自己発展についての研究も開始。1988年より名古屋大学教養部助教授(その後教授)。遺伝情報を担う二重ラセンDNAはmm-cmであり、とても長い分子であることに注目して研究を行い、折り畳み相転移といった特質を示すことを発見。1992年に名古屋大学大学院人間情報学研究科の創設に参画。人の脳神経ネットワークのモデルとしての非同期型超並列計算原理の提案や、生体の自律的パターン形成、味覚・嗅覚機能を持つ新型センサーの研究なども行う。1995年より3年間、大学院人間情報学研究科研究科長を務める。1998年より京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻教授(物理学第一教室)。時空間秩序・生命物理研究室を設立・運営。生命現象の本質を探る研究を展開。2009年より3年間理学研究科長・理学部長。2012年、京大を退職(定年前)、同志社大学に赴任。Heidelberg Univ. (ドイツ)のGuest Prof.(客員教授)を併任。

研究テーマ

生命現象の本質を探るとともに、その成果を医学分野へ応用展開
非線形非平衡物理学を基軸に、実験、数値計算、理論を組み合わせた研究を行う。生命現象の本質に迫るために、生命体の動的機能を実現するようなモデルを創る実験を重視。実空間上のモデル実験と、数理モデルについての研究を相補的にすすめたい。このような基礎的研究と共に、医学や生物工学分野への応用研究も重視しつつ、学生の皆さんと共に歴史に残るような研究を進めたいと思っています。
生命物理科学研究室ホームページを参照ください。

研究の概要

  1. ゲノムDNAの高次構造相転移と生体機能
    100キロ塩基対を越えるような長鎖DNA分子は、数万倍の密度変化を伴うような、高次構造相転移を示します。これは、細胞分化やがん化などとも密接に関係していると考えられ、基礎科学・医学の両面へ研究を展開しています。

  2. 生体での自律的形態形成のメカニズム
    生体では、細胞が自ら秩序を形成するなかで、臓器や組織が作られています。この謎を解くために、実験・数値計算・理論を併用して研究をすすめています。

  3. 等温系での化学→機械エネルギー変換系の実現
    生体の分子機械の動作原理解明と、等温条件下での高効率な化学→機械エネルギー変換系の実空間での実現へ向けての研究を推進しています。

  4. 人工的な細胞モデルの構築と生命科学・医学薬学分野への展開
    細胞の構造・機能を再現するような人工的なモデル実験系の研究を行っています。薬物応答や細胞の自律性のメカニズムに迫ることを目指しています。

  5. 脳神経ネットワークのモデリング
    非ノイマン・非チューリング型の新規な、非同期超並列計算機のモデルについての研究をすすめています。

受験生・在学生へのメッセージ

皆さんのこれまでの勉強では、“正解のある問題”を解くことが課題でした。大学での研究では、人類のこれまでの歴史のなかで未だ“答えの無い”問題や課題に取り組むことになります。世界中で誰も解けていなかったような問題に迫り、新たな答えを見出す活動を行い、そして自然の中に潜む真実を見いだすことの楽しさをぜひ味わってください。

貞包 浩一朗

職 名助教
主要担当科目(学部)医情報実験Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
貞包浩一朗

プロフィール

1981年 茨城県日立市生まれ。福岡県立筑紫高等学校出身。
2005年 広島大学理学部物理科学科 卒業。
2007年 京都大学理学研究科物理学・宇宙物理学専攻 博士前期課程 修了。
2007年–2010年 日本学術振興会特別研究員 (DC1)。
2010年 京都大学理学研究科物理学・宇宙物理学専攻 博士後期課程 修了。博士(理学)取得。
2010年–2013年 高エネルギー加速器研究機 構物質構造科学研究所 博士研究員。
2011年-2012年 ドイツ・ヘルムホルツ協会 ユーリッヒ研究センター 客員研究員。
2013年-2015年 立命館大学理工学部物理科学科 助教。
2015年4月から同志社大学生命医科学部医情報学科に着任。

日本生物物理学会・運営委員、男女共同参画・若手問題検討委員会 (2007年-2009年)。日本物理学会論文賞受賞(2012年)。中性子科学会奨励賞受賞(2012年)。日本物理学会、日本中性子科学会、日本化学会、日本生物物理学会、溶液化学研究会に所属。

研究テーマ

生命物理科学、やわらかな物質の物理学。特に、
1. 生体物質やコロイドに対するイオンの効果の研究
2. レーザー光を用いた非線形・非平衡現象の研究
3. 量子ビームを用いた生体物質やコロイドの自己組織化の研究

研究の概要

私の研究対象は生体物質(生体膜、DNA)や液晶、コロイドのような「やわらかな物質」です。これらの多くは、物質間の相互作用がバランスすることで様々な形状や動的挙動を示すことが知られています。また、外部刺激を与えて非平衡状態にすることで、リミットサイクル振動や非平衡相転移のような興味深い時空間挙動が観察できることも知られています。
このような「物質」としての面白さや、機能材料としての応用面での期待から、現在「やわらかな物質」は物理学・化学・生命科学の分野の研究者によって盛んに研究が進められています。その中で、私はこれまでに
1.生体物質や溶液・液体の物性に対するイオンの影響(溶媒和効果)
2.マイクロメートルサイズに集光したレーザー光によって誘起される非線形・非平衡挙動
3.生体物質やコロイドの自己組織化
について、顕微鏡や量子ビーム(光、X線、中性子)による散乱法、光ピンセットなどを用いて研究を行ってきました。
今後も可能な限り多くの実験手法を駆使しながら、生命物理科学、やわらかな物質に関する研究を楽しんでいきたいと思います。

受験生・在学生へのメッセージ

私が大学院に進学する際に指導教員となる先生に御挨拶に伺ったときのこと、「一生懸命研究を頑張ります」と意気込む私に先生は目を細め、「頑張るんやない、研究は楽しまなあかんのや」とのアドバイスをくださりました。それ以来、私は楽しむことを一番の目標として研究に従事しています。その中で例えば、期待した実験結果が得られないときでも、原因を検証する過程も含めて楽しむことで前向きに問題を捉え、成功につながったこともありました。そこで、私が出会う学生の方々にも、まず学問・研究を楽しむ姿勢を伝えていきたいと思います。皆さんと一緒に、生命医科学部で学問に打ち込めることを楽しみにしています。