2024年9月5日に開催されました 第23回 FIT2024 情報科学技術フォーラムにて、桑野亘(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 非線形応用数理研究室)がFIT奨励賞を受賞しました。本賞は本大会に一般発表で参加したものに対して、研究が学術奨励のために有為であると認めた研究発表に対して表彰されます。
桑野さんの研究は、脳の神経細胞の動態シミュレーションを実行し、脳機能の解明、未知な脳疾患の治療法の提案となっています。ヒトの脳は機能や構造について解明されていないことが多い分野です。そこで、脳の神経細胞の電位変化を数理モデル化し、シミュレーションを実行し、神経細胞の再現を行うことで、身体を侵襲しない脳機能の解明を目指しています。
本研究では、先行研究にて作成されたモデルの再現性の向上と汎用性を拡大するために、実際の神経細胞の活動と比較して、シミュレーションにおけるパラメータを考慮し、新たな神経細胞群の活動の再現を行いました。また安静状態で生じるアルファ波や活動状態で生じるベータ波などの脳波と本研究のシミュレーション結果を対応させて比較しました。
今後の研究は、さらなる脳活動の再現の拡大と、脳の神経細胞の関わりからさらに広く、脳領域同士の関わりを考慮に入れて、脳活動の再現を行っていきます。このシミュレーションが可能となると、異常な脳活動によって生じるてんかんやアルツハイマー病発症の原因の解明が期待できます。また、神経細胞同士の信号伝達を理解することで記憶のプロセスや人工知能への応用も可能となります。
神経細胞の膜電位の同期シミュレーション
Simulation
of Membrane Potential Synchronization in Neurons
桑野 亘(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 1年次生)
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同志社大学 生命医科学部の渡辺公貴教授、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構、株式会社タカラトミー、ソニーグループ株式会社の共同開発による超小型月面探査ローバLEV-2(SORA-Q)が、第11回ロボット大賞において文部科学大臣賞を受賞しました。
今回の受賞は、LEV-2とともに月面で活動したLEV-1と共同での受賞です。
LEV-2(SORA-Q)はLEV-1と共に、小型月着陸実証機SLIMに搭載され、2024年1月20日にSLIMから放出され、月面で活動をしました。LEV-2が撮影した月面写真を、LEV-1が地球へデータを送信するという世界で初めて2機の連携により、月面での活動の様子を地球に送信することに成功しました。また,世界初の完全自律ロボットによる月面探査を行いました.
今回の受賞では、完全自律での月面活動と、LEV-2(SORA-Q)においては世界最小・最軽量(質量228g)の月面探査ロボットであることが評価され、「今後の宇宙開発、ひいては科学技術の発展に大きなインパクトを与えるものである」と称賛されました。
また、LEV-2(SORA-Q)は2024年度 日本ロボット学会 ロボット活用社会貢献賞も受賞しました。この賞は、ロボットを普及・浸透させ、社会の変革に大きく貢献した(しうる)活動や知見に贈られます。LEV-2(SORA-Q)の月面での活動成功に加えて、おもちゃとしてロボットの魅力を普及したことが評価されました。
LEV-2(SORA-Q)の開発では、ソニーグループ株式会社がソフトウェア開発を担当しましたが、その担当者である安藤 辰伸さんは本学・工学部(現在の理工学部)の卒業生です。
渡辺先生、安藤さん、LEV-2(SORA-Q)の開発に関わられた皆さま、受賞おめでとうございます!
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リエゾンオフィス(研究開発推進課-京田辺) TEL:0774-65-6223
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2024年9月6~9日に開催された日本哺乳類学2024年度大会において、藤谷彰子さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 脳神経行動工学研究室)が、日本哺乳類学会優秀発表賞を受賞しました。本賞は、優れた研究発表を行い、今後の研究の発展が期待される会員に授けます。藤谷さんは、オリイオオコウモリPteropus dasymallus inopinatusの母親個体の夜間採餌移動について小型GPSロガーを用いて調査を行い、本種の基礎的な移動生態に関する貴重な知見を提供しました。
GPSロガーを用いたオリイオオコウモリの移動生態に関する基礎的研究
―母親個体の夜間の採餌移動―
藤谷 彰子(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(後期課程) 2年次生)
高田 錬(生命医科学部 医情報学科 2024年3月卒業)
野見 亮人(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)
藤岡 慧明(研究開発推進機構 特任准教授)
牧 貴大(鹿児島大学 国際島嶼教育研究センター 特任研究員)
手嶋 優風(JAMSTEC 特任研究員)
小林 峻(琉球大学 理学部 海洋自然科学科 助教)
福井 大(東京大学 大学院農学生命科学研究科附属演習林 講師)
依田 憲(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 教授)
飛龍 志津子(生命医科学部 医情報学科 教授)
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2024年3月6~8日に行われた日本音響学会 第151回(2024年春季)研究発表会において、妹尾規良さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 脳神経行動工学研究室)が学生優秀発表賞を受賞しました。本賞は、将来の音響学の発展を担う若手研究者を奨励するため、春季又は秋季研究発表会において優秀な発表を行った学生会員に贈呈されます。
妹尾さんは、 3Dプリンタで製作したコウモリの耳介を小型音響ロガーマイクに装着し、ペアで飛行するそれぞれのコウモリの音声を、精度よく計測する手法を確立しました。さらに音響シミュレーションを用いることで、これまで計測が不可能であった飛行中のコウモリが聴取するお互いの音声を再現し、飛行によるドップラー効果がエコーロケーションにおける音声の混信回避に与える影響を明らかにしました。
「耳介型ホーンを搭載した音響ロガーによる飛行中コウモリのエコーロケーション音声の計測」
妹尾 規良(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)2年次生)
岡 誠也(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2024年3月修了)
宮崎 奨功(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2024年3月修了)
中村 太宥(理工学部情報システムデザイン学科 2024年3月卒業)
加藤 めぐみ(理工学研究科 情報工学専攻 博士課程(前期課程)2年次生)
長谷 一磨(富山大学 助教)
手嶋 優風(海洋研究開発機構)
土屋 隆生(理工学部情報システムデザイン学科 教授)
飛龍 志津子(生命医科学部医情報学科 教授)
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2024年7月24日~27日に福岡コンベンションセンターで開催された第47回日本神経科学大会において、木下夢さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 脳神経行動工学研究室)が、トラベルアワードを受賞しました。同賞は、若手研究者の支援として学部生・大学院生を対象にプログラム委員により決定されました。
The effect of childhood stress experiences on communication from child to adult.
幼少期のストレスはげっ歯目の発声の発達を阻害する
木下 夢(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)
西堀 諒 (生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(後期課程) 2年次生)
中川 喜嵩(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)
片山 瑞月(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)
新家 一樹(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(後期課程) 3年次生)
伊藤 優樹(研究開発推進機構 助教)
小林 耕太(生命医科学部 医情報学科 教授)
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本論文は、京都府立医科大学・ゲノム医科学部門およびドイツのエルランゲン大学との共同研究による成果です。
フックス角膜内皮ジストロフィは、世界の角膜移植の原因の約4割を占める眼の病気です。患者の約8割が、TCF4遺伝子のイントロン領域に異常な繰り返しの伸長を持つことから、TCF4の異常が病気の原因であると考えられていますが、不明な点も多いです。本研究では、患者の角膜内皮から取得した遺伝子データを解析することで、異常な繰り返しの伸長が、TCF4のうち、ある決まった種類のものだけを増やしていることを発見しました。フックス角膜内皮ジストロフィの病態解明や、新しい治療法の開発に役立つ研究成果を得ることができました。
【本田徹郎さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 2023年度修了)のコメント】
修士課程での研究成果を論文掲載という形で報告できたことを嬉しく思います。ティッシュエンジニアリング研究室では、小泉教授および奥村教授のご指導のもと、多数の学会発表や海外大学との共同研究など、貴重な経験を積むことができました。現職では、日本IBM株式会社のシステムエンジニアとして、研究で培ったプログラミングや課題解決の経験を活かしながら、システム開発を行っています。今後も学び続け、新たな技術や知識を習得し、さらなる成長を目指していきます。
【中川達也さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 2022年度修了)のコメント】
私の大学院での二年間は、小泉教授・奥村教授の充実したサポートのもと、本田さんをはじめとした優秀な仲間に恵まれ、多くの経験を積むことができました。現在、私はエネルギー業界のクライアントに対して、自社製品の導入をサポートする技術営業に従事しています。国内外の関係者と協力して、効率良く研究を進めた経験が、現職での業務に大いに役立っています。改めて、本研究にご協力いただいた共同研究者の皆様に心より感謝いたします。
Dysregulation of the TCF4 Isoform in Corneal Endothelial Cells of Patients With Fuchs Endothelial Corneal Dystrophy
Tetsuro Honda*, Tatsuya Nakagawa*, Taichi Yuasa, Yuichi Tokuda, Masakazu Nakano, Kei Tashiro, Theofilos Tourtas, Ursula Schlötzer-Schrehardt, Friedrich Kruse, Koji Yamamoto, Noriko Koizumi, Naoki Okumura#, Invest Ophthalmol Vis Sci. 2024;65(6):27. doi:10.1167/iovs.65.6.27. PMID: 38884552; PMCID: PMC11185267.
* 共同第一著者
# 責任著者
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2024年6月13-14日に行われた海洋音響学会2024年度研究発表会において、青木耀大さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 脳神経行動工学研究室)が優秀論文発表賞を受賞しました。本賞は、海洋音響技術の発展に貢献する若手研究者を奨励するため、優れた論文を発表した発表者に贈呈されるものです。青木さんは、行動実験で得られたコウモリの行動データに対して模倣学習を適用し、飛行経路とパルス放射タイミングを予測するデータ駆動型モデルを作成しました。そしてそのシミュレーションの結果から、モデルの妥当性やコウモリのナビゲーション戦略について検討しました。
「障害物環境下におけるエコーロケーションコウモリの飛行経路とパルス放射タイミングの予測」
青木 耀大(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 1年次生)
手嶋 優風(海洋研究開発機構)
源田 祥子(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 2024年3月修了)
小原 大知(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)
藤井 慶輔(名古屋大学大学院 情報学研究科 准教授)
飛龍 志津子(生命医科学部医情報学科 教授)
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源田祥子さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 脳神経行動工学研究室 2023年度修了)が同志社総長賞を受賞しました。総長賞は、文化活動及びスポーツ活動の国際大会、国際コンクール等において入賞を果たした優秀な学生、生徒、児童及び園児に対して、学校法人同志社総長がこれを顕彰する賞です。源田さんは、アメリカ アトランタにて開催された2nd International Workshop on Behavior analysis and Recognition for knowledge Discovery (BiRD 2023)でBest Presentation Awardを受賞したことが高く評価されました。
源田 祥子(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)2023年度修了)
2nd International Workshop on Behavior analysis and Recognition for knowledge Discovery (BiRD 2023)
Best Presentation Award
Prediction of Bat Flight Path During Obstacle Avoidance by Imitation Learning
行動実験で得られたコウモリの障害物回避行動を機械学習によってモデル化し、事前に学習していない未知の障害物環境においても飛行経路を予測するモデルの構築に成功した。
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2023年9月26-28日に開催された日本音響学会第150回(2023年秋季)研究発表会において、西内唯夏さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 脳神経行動工学研究室)が、学生優秀発表賞を受賞しました。
本賞は、将来の音響学の発展を担う若手研究者を奨励するため、春季又は秋季研究発表会において優秀な発表を行った学生会員に贈呈されます。
西内さんは、ストレス状況下におけるコウモリの個性を定量的に評価し、個性によるコウモリの発声パターンや行動の違いを心拍数や体温の変化量など生理学的レベルから説明できる可能性を見出しました。
ストレス状況下における発声パターンと心拍数を指標としたアブラコウモリの個性評価
西内唯夏(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)1年次生)
橋澤寿紀(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(後期課程)3年次生)
小林耕太(生命医科学部 医情報学科 教授)
飛龍志津子(生命医科学部 医情報学科 教授)
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生命医科学部へご入学される方はこちらをご確認ください。
日時 | 2024年4月1日(月)15時30分~ |
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場所 | デイヴィス記念館(京田辺校地) |
詳細 | 1.2024年度春学期入学式 2.入学式、卒業式・学位授与式(インターネット動画中継) |
新入生向けオリエンテーションについて
開催日時、会場等に変更が生じる場合がございますので、当ページで最新情報をご確認ください。
日付 | 時間 | 行事 | 会場 |
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4月1日(月) | 17:00~17:30 (予定) |
オリエンテーション | 知真館2号館106番教室 (TC2-106) |
式典当日の送迎に関しては、以下の内容についてご留意ください。
但し、3月13日(水)を過ぎても通知が到着しない場合は、京田辺キャンパス教務センター(生命医科学部)までお問い合わせください。
日時 | 2024年3月22日(金)13時00分~(30分前に集合) |
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場所 | デイヴィス記念館(京田辺校地) |
全研究室共通 | TC2-105 |
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生体情報 | 太田・大江 | TC1-201 |
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超音波エレクトロニクス・生体計測 | 秋山・髙柳 | TC1-202 |
脳神経行動工学 | 飛龍・小林 | TC1-205 |
ヒューマンインフォマティクス/数理統計科学 | 廣安・日和/谷岡 | TC1-206 |
生命物理科学 | 貞包 | TC1-203 |
全研究室共通 | TC2-102 |
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※参集場所に変更が生じる場合がございますので、式当日に当ページで最新情報をご確認ください。
卒業式当日に和文の学位授与証明書および成績証明書を各1通ずつ無料で交付します。
なお、卒業式当日、証明書自動発行機を利用して証明書を申請することはできません。
学割証の最終発行日は3月22日(金)です。卒業式翌日以降は一切発行することができませんので、ご注意ください。
2024年2月17日に大阪大学中之島センターにて開催された「生化学若い研究者の会 近畿・中四国支部 冬のセミナー」において、松田康平さん(生命医科学研究科 医生命システム専攻 システム生命科学研究室)が優秀発表賞を受賞しました。本発表では、パーキンソン病におけるパーキンソン病関連タンパク質DJ-1の翻訳後修飾の変化に着目した研究成果を発表し、その研究内容が高く評価されました。
松田康平さんのコメント:
生化学に関する幅広い研究分野の若手研究者が集まり大変有意義な議論ができたと感じています。大変興味深い研究発表が多くあった中で、このような素晴らしい賞に選出いただき、光栄に思います。今後も研究に励み、パーキンソン病研究の発展に貢献したいと思います。
パーキンソン病関連タンパク質DJ-1の新規修飾をターゲットとした治療法・予防法の検討
松田康平(生命医科学研究科 医生命システム専攻 博士課程(後期課程)2年次生)
三田雄一郎(生命医科学部 医生命システム学科 助教)
浦野泰臣(生命医科学研究科 医生命システム専攻 准教授)
西郷和真(近畿大学医学部 脳神経科学科 臨床教授)
斎藤芳郎(東北大学大学院薬学研究科 生命薬学専攻 代謝制御薬学分野 教授)
野口範子(生命医科学研究科 医生命システム専攻 教授)
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国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川宏)と株式会社タカラトミー(代表取締役社長 COO:小島 一洋)、ソニーグループ株式会社(代表執行役 会長 CEO:吉田 憲一郎)、同志社大学(学長:植木 朝子)の4者で共同開発した変形型月面ロボット(Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)、愛称「SORA-Q」、以下「LEV-2」)は、小型月着陸実証機(SLIM、以下「SLIM」)の撮影に成功しました。
同志社大学プレスリリース > https://www.doshisha.ac.jp/news/detail/001-E8V73z.html
Webサイトリニューアルのため再掲出しました。
2023年12月19日初出
2023年12月9日に近畿大学で開催された日本音響学会 関西支部第26回若手研究者交流研究発表会において、今井裕大さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 脳神経行動工学研究室)および木下夢さん(生命医科学部 医情報学科 脳神経行動工学研究室)が、奨励賞を受賞しました。同賞は、研究交流・相互啓発の活性化を目的として、将来の音響学の発展を担う若手研究者を奨励するため授与されるものです。
今井さんは、言語学習の認知心理学的基盤と考えられる音象徴を対象として、その様相について日本語モーラ全てを網羅的に定量化しました。また木下さんは、生後直ぐの発達初期において、母親から育児ケアを受けることが社会コミュニケーション行動の正常な発達に重要であることを、スナネズミを対象に明らかにしました。
音象徴五十音マッピング:VAS法を用いた日本語における音韻の網羅的評価
日本音響学会 関西支部第26回若手研究者交流研究発表会
ポスター発表
今井裕大(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)1年次生)
渡邊智美(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)修了)
村井翔太(東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構 特任研究員)
育児放棄が幼獣スナネズミの母子間コミュニケーションに及ぼす影響
日本音響学会 関西支部第26回若手研究者交流研究発表会
ポスター発表
木下夢(生命医科学部 医情報学科 4年次生)
中川喜嵩(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)1年次生)
片山瑞月(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)修了)
新家一樹(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(後期課程)2年次生)
西堀諒(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(後期課程)1年次生)
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生命医科学部・生命医科学研究科事務室 TEL:0774-65-6020
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Webサイトリニューアルのため再掲出しました。
2023年12月19日初出
2023年11月23-24日に行われた聴覚研究会において、吉田創志さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 脳神経行動工学研究室)が研究奨励賞を受賞しました。
本賞は、聴覚研究の将来を担っていく優秀な若手研究者の研究を奨励するためもうけられています。
吉田さんは、一部のコウモリ種において行うことが知られているドップラーシフト補償行動に関して、獲物である昆虫からのエコーをS/N比よく検出するため、聴覚感度の高い周波数帯域のノイズレベルを理想的に下げる戦術であることを新たに発見しました。
コウモリのドップラーシフト補償行動と獲物検知戦略に関する再考察
吉田創志(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(後期課程)1年次生)
松本晴仁(生命医科学部 医情報学科 4年次生)
藤村隼人(生命医科学部 医情報学科 卒業)
小林耕太(生命医科学部 医情報学科 教授)
飛龍 志津子(生命医科学部 医情報学科 教授)
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