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生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻修了生 中川達也さん、生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 立石あやなさんらの研究成果が、「Cornea」に掲載されました。

2025年1月20日 更新

生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 ティッシュエンジニアリング研究室の中川達也さん(2022年度修了)、立石あやなさんらの研究成果が、「Cornea」に掲載されました。

本論文は、德田雄市助教、中野正和准教授、田代啓教授(京都府立医科大学・ゲノム医科学)およびTheofilos Tourtas教授、Ursula Schlötzer-Schrehardt教授、Friedrich Kruse教授(University of Erlangen-Nürnberg)らと共同で実施した研究の成果です。

フックス角膜内皮ジストロフィは、世界の角膜移植の原因の約4割を占める難治性の眼疾患であり、進行すると深刻な痛みや視力障害を引き起こします。また、本疾患は女性に多いことが知られていますが、その理由には不明点が多いです。

本研究では、ドナーから取得した遺伝子データを解析することで、これまで知られていなかった角膜内皮における男女間での異なる遺伝子発現パターンの存在を明らかにしました。特に、免疫やホルモンに関する遺伝子発現の違いが男女間でありました。本研究で得られた成果は、フックス角膜内皮ジストロフィにおける有病率の性差の原因や病態の解明を進める上で有用な知見です。

【中川達也さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 2022年度修了)のコメント】
大学院にて立石さんと進めた研究が論文化できたことを嬉しく思います。また、小泉教授や奥村教授をはじめ、本研究にご協力いただいた共同研究者の皆様に心より感謝申し上げます。2000年代半ばに米国で登場した次世代シーケンサーは、処理能力の向上と低コスト化により、当時大学生だった未経験の私を含め、誰でも利用できる便利なツールへと進化しました。今後もこの技術は、個々の患者さんにおける病気の原因や発症機序の解明に役立つと考えています。研究を通じて大変貴重な経験を得ることができました。

【立石あやなさん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)のコメント】
この度、大学での研究成果を論文として掲載できることを大変嬉しく思います。本研究を進めるにあたり、小泉教授や奥村教授をはじめ、共同研究者の皆様には多大なるご指導を賜り、心より感謝申し上げます。この研究が将来的に病態メカニズムの解明に寄与できれば幸いです。研究室では、試行錯誤を重ねる中で問題解決能力や論理的思考力を培う貴重な経験となりました。来年度から勤める製薬企業においてもこの経験を活かし、社会に貢献できるよう精進してまいります。

生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻修了生 中川達也さん、生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 立石あやなさんらの研究成果が、「Cornea」に掲載されました。 (109090)

タイトル

Sex-Dependent Variations in Gene Expression in Corneal Endothelial Cells Among Healthy Individuals and Patients with Fuchs Endothelial Corneal Dystrophy

著者

Tatsuya Nakagawa, Ayana Tateishi, Yuichi Tokuda, Masakazu Nakano, Kei Tashiro, Theofilos Tourtas, Ursula Schlötzer-Schrehardt, Friedrich Kruse, Noriko Koizumi, Naoki Okumura

関連情報

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39791958/
Cornea. 2025 Jan 10. doi: 10.1097/ICO.0000000000003798. Online ahead of print.

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