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トピックス

生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻修了生 野田峻佑さんらの研究成果が、「Scientific Reports」に掲載されました。

2026年6月11日 更新

生命医科学研究科 ティッシュエンジニアリング研究室の野田峻佑さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻修了生)らの研究成果が、国際学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。本研究は、同志社大学とドイツ・Erlangen大学(Friedrich-Alexander University Erlangen-Nürnberg)との国際共同研究として実施されました。

本研究では、角膜移植が必要となる代表的な疾患のひとつであるフックス角膜内皮ジストロフィ(Fuchs Endothelial Corneal Dystrophy: FECD)に対し、既存薬を活用した新たな治療候補の探索を行いました。FECDでは、角膜内皮細胞の障害に加え、異常タンパク質の蓄積や細胞ストレス、細胞外マトリックスの過剰産生など、複数の異常経路が同時に進行することが知られています。

研究グループは、FDA承認済み薬剤1178種類を対象に、コンピュータ上で薬剤とタンパク質の結合を予測する「構造ベース創薬(Structure-based virtual screening)」を実施しました。その結果、「VX-809」という化合物が、FECDの病態に関与する2つの重要なシグナル経路に同時に作用する可能性を見出しました。

さらに、患者由来の角膜内皮細胞を用いた実験では、VX-809が細胞死や異常タンパク質蓄積を抑制し、細胞ストレス応答を改善することが確認されました。これにより、既存薬を多面的に活用する「ポリファーマコロジー」という新しい創薬戦略が、眼科疾患においても有効である可能性が示されました。

本研究成果は、AI・計算科学と再生医療・眼科基礎研究を融合した新しい創薬アプローチとして期待されており、将来的なFECD治療薬開発への応用が期待されます。

生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻修了生 野田峻佑さんらの研究成果が、「Scientific Reports」に掲載されました。 (139956)

論文情報

タイトル

Structure-based virtual screening identifies VX-809 as a candidate dual-pathway modulator in Fuchs endothelial corneal dystrophy

著者

Shunsuke Noda, Kota Imai, Taisei Okino, Taisuke Numao, Theofilos Tourtas, Ursula Schlötzer-Schrehardt, Friedrich Kruse, Noriko Koizumi, Naoki Okumura

掲載誌

Scientific Reports

関連情報

https://www.nature.com/articles/s41598-026-51576-x

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