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生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 永田龍生さんと吉村柚香さんが、日本機械学会第35回バイオフロンティア講演会において、若手優秀講演賞を受賞しました。
永田龍生さんと吉村柚香さん(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 バイオマテリアル研究室)が、2024年12月14日~15日に横浜国立大学で開催された日本機械学会第35回バイオフロンティア講演会において、若手優秀講演賞を受賞しました。
軟骨再生において、基質となるコラーゲンの産生量を増加させることは極めて重要であり、力学的刺激が着目されています。しかし、有効な刺激は条件比較による探索が必要であり、状態に応じて最適化できないことが課題となっています。そこで本研究では、コラーゲン産生に関わるCol2a1遺伝子の発現量・位置をライブイメージング可能な遺伝子を作製し、Col2a1の発現動態に応じてリアルタイムに外的刺激を最適化可能なシステムを開発しました。本手法によりCol2a1発現量の増加を可能とする最適刺激の確立に成功し、本研究成果と発表内容に対して高い評価をいただきました。
発表題目
「軟骨基質の効率的産生に向けた可変力学刺激制御システムの確立」
連名者
永田 龍生(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)
小林 永(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)
森田 有亮(生命医科学部 医工学科 教授)
山本 浩司(生命医科学部 医工学科 教授)
疾患や外傷による生体組織の大規模損傷に対して、細胞とスキャホールドを用いた組織再生法の開発が進められています。PLLAスキャホールドは生体適合性に優れているものの、細胞接着性が乏しいため、早期の組織再生に至らないことが課題です。本研究では、PLLAにゼラチンマイクロ粒子を混合することによって、表面性状と細胞接着タンパク導入の制御を可能としました。本手法によってPLLAスキャホールドへの細胞接着および細胞増殖の大幅な改善を認め、本研究成果と発表内容に対して高い評価をいただきました。
発表題目
「ゼラチンマイクロ粒子混合によるPLLAスキャホールドの細胞接着性改質」
連名者
吉村 柚香(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 1年次生)
中川 脩(生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)
山本 浩司(生命医科学部 医工学科 教授)
森田 有亮(生命医科学部 医工学科 教授)
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生命医科学部・生命医科学研究科事務室 TEL:0774-65-6020
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