'23年9月6日 更新
DNA損傷の中でも二本鎖切断は細胞内で最も毒性が強く、ゲノムの不安定化をもたらし、がんや細胞死を引き起こすことが知られています。本研究ではコーヒー、お茶、ワインや野菜に多く含まれている天然ポリフェノールのクロロゲン酸を取り上げ、一分子測定により活性酸素種に対するDNA切断抑制効果についての定量的評価を行った結果、数μMレベルの低濃度でもDNAに対して顕著な保護作用を示すことを見出しました。さらに、一本鎖切断がDNA鎖に沿ってランダムに起こることによって、二本鎖切断が引き起こされるといった、切断のメカニズムを明らかにしています。
吉川 祐子 (生命医科学部 研究員)
貞包 浩一朗 (生命医科学部 医情報学科 准教授)
吉川 研一 (自己組織化科学研究センター 客員教授)
論文題目
「Chlorogenic Acid Protects DNA against Double-Strand Breaks: Evidence from Single Molecule Observation」筆頭著者
小川 遥士 (生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)2年次生)連名者
西尾 天志 (ドレスデン工科大学 博士研究員;生命医科学研究科博士(2022年))吉川 祐子 (生命医科学部 研究員)
貞包 浩一朗 (生命医科学部 医情報学科 准教授)
吉川 研一 (自己組織化科学研究センター 客員教授)
関連情報
Chemistry Letters-外部サイト-DNA損傷の中でも二本鎖切断は細胞内で最も毒性が強く、ゲノムの不安定化をもたらし、がんや細胞死を引き起こすことが知られています。本研究ではコーヒー、お茶、ワインや野菜に多く含まれている天然ポリフェノールのクロロゲン酸を取り上げ、一分子測定により活性酸素種に対するDNA切断抑制効果についての定量的評価を行った結果、数μMレベルの低濃度でもDNAに対して顕著な保護作用を示すことを見出しました。さらに、一本鎖切断がDNA鎖に沿ってランダムに起こることによって、二本鎖切断が引き起こされるといった、切断のメカニズムを明らかにしています。
吉川 祐子 (生命医科学部 研究員)
貞包 浩一朗 (生命医科学部 医情報学科 准教授)
吉川 研一 (自己組織化科学研究センター 客員教授)
論文題目
「Chlorogenic Acid Protects DNA against Double-Strand Breaks: Evidence from Single Molecule Observation」筆頭著者
小川 遥士 (生命医科学研究科 医工学・医情報学専攻 博士課程(前期課程)2年次生)連名者
西尾 天志 (ドレスデン工科大学 博士研究員;生命医科学研究科博士(2022年))吉川 祐子 (生命医科学部 研究員)
貞包 浩一朗 (生命医科学部 医情報学科 准教授)
吉川 研一 (自己組織化科学研究センター 客員教授)