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生命医科学研究科 医生命システム専攻 岡邑舞子さんが、第46回心筋生検研究会学術集会〜その心臓は何を物語るのか?~において、Young Investigator Award (YIA)優秀賞を受賞しました。

2024年12月13日 更新

岡邑舞子さん(生命医科学研究科 医生命システム専攻 医生命機能研究室)が、2024年12月6日(金)〜7日(土)に昭和大学上条記念館にて開催された第46回心筋生検研究会学術集会〜その心臓は何を物語るのか?~(大会長 昭和大学医学部法医学講座 松山高明先生)において、Young Investigator Award (YIA)候補にノミネートされ、口頭発表の審査によってYIA優秀賞を受賞しました。

心内膜心筋生検法(以下心筋生検)は、経カテーテル的に右室中隔または左室壁の心内膜側から心筋組織をサンプリングして病理診断を可能にする検査法で、心臓病理の重要な診断モダリティーとして我が国で半世紀にわたり発展してきました。本発表では、拡張型心筋症モデル動物として汎用されてきたJ2N-kハムスターの心筋・骨格筋を対象に「イメージング質量分析法」という新しい解析方法を用い、タンパク質・脂質に加えカルシウム・マグネシウム・リン・鉄・銅・亜鉛を含む元素の局在の可視化に成功しました。

このように複数の空間オミクス解析の結果より炎症性拡張型心筋症の免疫代謝学的詳細が明らかとなり新たな病態メカニズムの提案を行なったものです。さらに、最新のMALDI-HiPLEX IHC手法を用いることにより、ハムスターにおいて飛躍的な数のタンパク質の網羅的解析への道筋を示すことに成功しました。大会長はじめ、審査員・学会員の先生がたからも、この空間マルチオミクス解析の成果は、拡張型心筋症にとどまらず、心筋炎や移植症例の急性拒絶反応、サルコイドーシスや薬剤性心筋症、アミロイドーシス、ミトコンドリア脳筋症などの二次性心筋症への応用も期待のできる技術であるため、症例数を増やしてさらなる解析をと励ましの言葉をいただきました。

生命医科学研究科 医生命システム専攻 岡邑舞子さんが、第46回心筋生検研究会学術集会〜その心臓は何を物語るのか?において、Young Investigator Award (YIA)優秀賞を受賞しました。 (108285)

発表題目

拡張型心筋症動物モデルの空間マルチオミクス解析

発表者(受賞者)

岡邑 舞子(生命医科学研究科 医生命システム専攻 博士課程(前期課程) 2年次生)

共同研究者

奥田 晃士(島津製作所)
山下 修司(生命医科学部 医生命システム学科 助教)
山口 真一(島津製作所)
山本 卓志(島津製作所)
山田 真希(島津製作所)
野口 悟(国立精神・神経医療研究センター)
西野 一三(国立精神・神経医療研究センター)
植田 初江(北摂総合病院・国立循環器病研究センター)
池川 雅哉(生命医科学部 医生命システム学科 教授)

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