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生命医科学研究科 医生命システム専攻 岡邑舞子さんが、第26回国際質量分析会議でNico Nibbering Travel Awardを受賞、研究成果を口頭発表しました。
生命医科学研究科 医生命システム専攻 医生命機能研究室の岡邑舞子さん(博士後期課程2年次生)が、2026年8月22日から28日にフランス・リヨンで開催された第26回国際質量分析会議(26th International Mass Spectrometry Conference: IMSC 2026)において、「Nico Nibbering Travel Award」を受賞しました。本賞は、国際質量分析基金(International Mass Spectrometry Foundation: IMSF)が、質量分析分野の次世代を担う若手研究者の国際的な研究活動を支援することを目的として授与する賞です。賞名は、気相イオン化学や質量分析技術の発展に大きく貢献するとともに、世界各国の若手研究者の教育・育成に尽力したオランダの質量分析研究者 Prof. Nico Nibbering(1938–2014)に由来します。その功績と若手研究者育成への精神を継承するために設けられ、世界各国から選考された若手研究者らに授与されています。岡邑さんは、すでに日本質量分析学会が主催する質量分析総合討論会においてもTravel Awardを受賞しており、今回の受賞は、国内に続く国際学会での受賞となりました。
さらに岡邑さんは、IMSC 2026 Committeeにより全1,367演題の中からシンポジストに選出され、口頭発表を行いました(採択率15%未満)。登壇したのは「Spatial Omics(空間オミクス)」のセッションで、発表演題は、“Macrophage-Associated Copper Dysregulation in δ-Sarcoglycanopathy: A Spatial Multi-Omics Analysis Across Cardiac and Skeletal Muscle in Hamster and Gene-Modified Pig Models”(δ-サルコグリカノパチーにおけるマクロファージ関連銅代謝異常:ハムスターおよび遺伝子改変ブタモデルの心筋・骨格筋を対象とした空間マルチオミクス解析)です。本研究は、δ-サルコグリカン異常症のハムスターおよび遺伝子改変ブタモデルを用い、質量分析イメージングを中心とした空間マルチオミクス解析により、心筋および骨格筋における銅代謝異常とマクロファージとの関連を明らかにすることを目指しています。岡邑さんがこれまで進めてきた拡張型心筋症および筋疾患に関する空間マルチオミクス研究をさらに深化させたものです。本研究は、島津製作所を始めとする多くの協力機関との共同研究で、生命医科学研究科 池川雅哉教授指導の下行われました。
今回の研究成果は、δ-サルコグリカノパチーの病態理解に新たな視点をもたらすとともに、質量分析イメージングと空間マルチオミクスを用いた医学・生命科学研究のさらなる展開につながることが期待されます。
Nico Nibbering Travel Award授賞式にて(2026年8月28日、フランス・リヨン)。
左から、受賞した岡邑舞子さん、Isabelle Compagnon教授(IMSC 2026 大会長)、Ron Heeren教授(IMSF会長)、Samuele Zoratto先生(TU Wien:ウィーン工科大学)、池川雅哉教授。
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