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トピックス

生命医科学研究科 ティッシュエンジニアリング研究室 赤木歩さんらの研究成果が、「Japanese Journal of Ophthalmology」に掲載されました。

2026年10月28日 更新

生命医科学研究科 ティッシュエンジニアリング研究室の赤木歩さん(2025年3月修了)らの研究成果が、「Japanese Journal of Ophthalmology」に掲載されました。本研究は、インド・チェンナイの眼科専門病院Sankara Nethralayaとの国際共同研究として実施されました。
目の表面にある透明な膜「角膜」は、その内側にある「角膜内皮細胞」の働きによって透明に保たれています。フックス角膜内皮ジストロフィ(FECD)は、この細胞が年齢とともに少しずつ減っていく病気で、進行すると角膜がむくんで濁り、見えにくくなります。FECDの患者さんの中には、視力検査の結果はそれほど悪くないのに、「かすんで見える」「光がまぶしい」と感じる方が少なくありません。しかし、角膜のどのような変化がこうした見えにくさにつながるのかは、よく分かっていませんでした。
そこで研究グループは、FECDの患者さんと病気のない方の目を比べ、通常の視力に加えて、「薄い色の濃淡を見分ける力」や「光のまぶしさの感じ方」、患者さん自身が感じている日常の見え方などを幅広く調べました。そして、それらの結果を、専用の検査機器で測定した角膜の厚みや形と照らし合わせて分析しました。
その結果、FECDの患者さんでは、視力検査だけでは分かりにくい「見え方の質」が低下していることが確認されました。また、この見え方の低下は、角膜全体のむくみよりも、角膜の厚さが場所によってかたよるといった「部分的な形の変化」と深く関係していることが分かりました。さらに、通常の視力に影響する角膜の変化と、見え方の質に影響する変化は同じではないことも明らかになりました。
本成果は、視力検査だけでは捉えきれない患者さんの見えにくさを、より正しく評価することにつながります。今後、FECDの患者さんが手術などの治療を受ける最適なタイミングを判断するために役立つことが期待されます。

論文情報

タイトル

Structural correlates of multidimensional visual dysfunction in Fuchs endothelial corneal dystrophy

著者

Ayumu Akagi, Takumi Inoue, Roselin Kiruba, Chidambaram Hemalatha, Janarthanan Jothi Balaji, Noriko Koizumi, Naoki Okumura, Prema Padmanabhan

関連情報

https://doi.org/10.1007/s10384-026-01435-z

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